沖中造林の木について

沖中造林は三重県松阪市飯高町の波瀬地区にて造林・育林・伐採・搬出事業を営む林業会社です。波瀬地区は古くから奈良吉野の林業が伝わり、この地の気候風土も相まって良質な木材を産出してきました。全国的には産出量の少なさから知名度は低いものの、冬寒く虫が付きにくいことや厳しい寒暖差により木肌が美しく、年輪がキメの細やかなとても良質な木が育つことから、市場に出た際には高値で取り引きされております。

沖中造林に関する詳しい情報は沖中造林株式会社のサイトをご覧ください。
https://okinakazourin.com/

当社のスギ・ヒノキは、節が少なく木目が均一で色も良く、銘木と言われる品質のものを産出しています。当社の山の気候もさることながら、当社の管理方法に因るところが大きく、植林間隔や枝打ち、間伐など140年以上培ったノウハウがあります。当社の社名に「造林」とあるとおり、木を切るだけでなく、人が手を掛けて「造った」自社山林の木だからこそです。

沖中造林のヒノキの柱(製材したてての様子)

無垢材ということ

最近は低コスト化のために集成材が使われるケースが増えています。集成材とは木材を接着剤で貼り合わせて作られる材木のことで、無垢材に比べて細い木を寄せ集めて使えることから安価となっています。
しかし接着剤という化学物質を使うことで健康面での懸念や、作られてからまだ歴史がないことから本当に数十年保つのかどうかのデータが無く、信用性という点で未知数であることなど、安価な分デメリットもあります。

集成材の例

長期に渡って快適に暮らすためにも、柱や梁などの構造材には無垢材をお勧めします。また無垢材には木のもつ風合いや触り心地の良さ、匂い、調湿性などがあり、見た目だけでなく機能性にも優れているので、長時間過ごすリビングやダイニングなどには造作材にも無垢材が理想です。

スギとヒノキ

日本の家屋にはスギとヒノキがよく使われ、当社もこの二種を育てております。

ヒノキは日本書紀にも「宮殿に使いなさい」と書かれているほど、日本の気候風土において住宅材に適しています。キメの細やかさと特有の香りで、強度もあり、柱はもちろん、風呂やまな板など様々な用途に使用されています。

スギは見た目はヒノキに似ていますが、木目がはっきりしていて美しいことや軽く加工しやすいこと、ヒノキほど香りが強くないことなどで、こちらも住宅用材に適しています。木目の美しさを生かし、城の床や壁材、天井板などに使用されています。

お好みや部屋のデザインなどに合わせてご利用ください。

写真は太めのヒノキを丸みも生かしてなるべく太くとり、大黒柱にした住宅の例です。森の中をイメージして、天井は木の枝をモチーフにしており、リビングに居ながら森の雰囲気を味わえるデザインです。

設計に携わった米田 雅樹 氏(ヨネダ設計舎)のインタビューをご覧ください。


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